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サウルの息子の新品畳のレビュー・感想・評価

サウルの息子(2015年製作の映画)
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せ、説明不足でわからないことだらげだ…。
と思いながら見た。

この映画にとって"息子の死"とは"私の"ではなく、"我々の息子の死"だったのではないか。
「息子だ」という主張自体も極限状態が生んだサウルの思い込みのようにも取れたが、その狂気とも言える弔いへの執着はもはや自我が極まった末の、超自我による行いのようにさえ感じた。

"民族的"と言ってしまうのは過言ですが、宗教的な広義での息子の死でもあり、過酷な状況の中で生きるための個人の希望や大義のような存在でもあったのかもしれない。

自分が「必ず死ぬこと」だけが約束された状況下で、人は何を残したいと思うのか。

映画体験としてはそこまで個人的には刺さらなかったが、アウシュビッツ強制収容という歴史的惨劇への切実さは非常に伝わって来た一作。
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