やーせ

サウルの息子のやーせのレビュー・感想・評価

サウルの息子(2015年製作の映画)
4.6
こんなに憂鬱な気持ちになるのは、多分、
ミスティック・リバー(2003年)を見た以来

最初ソルダーコマンドってなんだ?🤔
と思ってました。

自分はこの映画を舐めていた。

こんな手法で、こんなに深く記憶に残るとは、まず画面アスペクト比がスタンダードサイズだったこと、普通ならヨーロピアンビスタやアメリカンビスタなんなら普通のビスタサイズとを使うんですが。
この一番古いアスペクト比がこの作品に一番あってました、これのおかげで映画自体非常に閉鎖的で、観てるこっちが息苦しそうになりました、
あとカメラはずっと主人公についていったり、主人公の目線や顔を映したりしてました。残酷なシーンや観てるだけで、目を背けたくなるようなシーンは一度もなかった。あとはロングカットがすごい多くて、
その中で役者の人たちは素晴らしい演技していました。
だから、映画を見てることをすっかり忘れてしまうほど、リアルなトーン、演技がたくさん詰まってました。

でも、歴史の授業でもこんなこと言ってなかったから、知れて良かった。

観終わった後に、映画の予告編見ると、
【同胞をガス室に送る任務に就く、ユダヤ人ソルダーコマンド。数ヶ月間、働かされ最後に抹殺される。】😱えぇー⁉️
予告を見てない自分はマジとア然になった。それと同時に、とても人間のすることじゃないなと強く感じた。
だからそれを知った上でこの映画を観ると更に憂鬱になりそうだったわ・・・・

だから、社会性のある映画を見慣れてない人とか、こうゆうくらい話が嫌いという人にはオススメしづらいです。
正直映画ファンの人にも、この映画観てみてと言うのもかなり、勇気がいる。
でも、自分が見て感じたことを言うと、
製作者の意図がしっかり果たされていて、
素晴らしい映画だと言うことは、みんなわかってくれると思います。
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