愛のエキゾチズム
🦐ヨルゴス・ランティモス監督作品
🦐カンヌ国際映画祭審査員賞
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私は動物になるならイルカがいいです🐬
🔷さて、この恐るべき皮肉に満ちた「愛」に関するバッシング装置は、無垢によるシニカルさと、社会にありふれる精神的な要素に迫っている。
以上の要素は単なる笑いになったり「愛とは何か」という答えのない問いに我々をいざなったりする。それは今作の描く設定が、現代の結婚観を少なからず写鏡にしているからである💍
しかし今作での人間は本質的に孤独であることが前提となっている。
愛によって孤独をどうするかの話ではない、、
つまり、鑑賞者各々の恋愛観を孤独でもって再評価するタチの悪い装置でしかないのだ。
ロマンと偽りが反復される中で如何様にして愛を解釈するかが、今作を鑑賞する上で求められる。鑑賞者はこの虚構であるはずのディストピアに遊ばれるのである。
はははそんなの最高ではないか
🔶ランティモス作品は「女王陛下のお気に入り」しか鑑賞しておらず、人間の奇怪描写が印象に残るくらいだったが、今作で完全に吸い込まれた。
人生観が私と通じる気さえする。
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🦐まとめ🦐
私の人生観を体現したような映画であった。動物が闊歩するシーンなども皮肉が効きつつも映像的な情緒があったりで、とても気持ちのいい120分であった。そして森の中でのサイレントディスコはわかりみが深い。休日の私は多分あんな感じだ。