めろ

ロブスターのめろのレビュー・感想・評価

ロブスター(2015年製作の映画)
3.4
どことなく、ラースフォントリアー監督の作品を彷彿とさせる作品。(彼の作品、幾つかしか観たこと無いんですが)
スローモーションのシーンは絵画的で、メランコリアみたい。淡々と説明的、それでいて笑いも随所随所に挟んでくるあたりは、ニンフォマニアックみたい。語り手が居て進んでいく話っていうのはともすれば野暮ったくなるんだけど、客観性を持って見られるので感覚を研ぎ澄まして集中して観れる感じがあって嫌いじゃ無いです。

あり得そうであり得ない、ちょっとあり得そうな世界、例えばそれこそこの作品でのような世界をを想像してみることって誰でも良くあると思うんですけど、そういった思い付きを整理して形にして筋を通して、最終的に人に見せられるものにまで固めていく作業の難儀さというのはいかばかりかと思うといつも畏敬の念みたいのを覚えてしまう。そういう話になると、もうこの作品に限った事では無くなって映画という枠も越えてあらゆるものに関して感じる事ではあるんだけど、これを強くここまで感じることっていうのはなかなか無いから書きました!

出てくる女の子たちが自分好みのお顔の人ばかりで幸せだった!レアセドゥさんはボンドガールもまぁいいけどもこういうぶっとんだ役がやっぱり似合う。何か似合わないの、男に色目使ったり男に抱かれたりっていうのが。洋服も、ドレスアップするよりもレインポンチョが似合うよ。もっとこういう役柄やって欲しい。あと女優さんの名前が分からないんだけど、ビキニ背泳ぎおっぱいエロい。新しいエロのジャンル生まれそうなくらいエロい。
男性陣はベンウィショーがやや惜しいかなと思ったんですが、抑えることで逆に滲み出る狂気を感じました。役の幅が広い。コリンファレルの年齢を調べて驚き。

前情報なんかもあまり仕入れずに思い付きでぽーんと観に行きましたが、ややグロ要素あり。特に動物が悲しい目にあったり痛い目にあったりっていうのがだめな人は辛いと感じるかも。私もだめなもんで、必殺・耳塞ぎ+目つぶり発動したシーン数箇所ありです。

人って置かれる環境次第で如何様にも変わるなと思ったし人ってそう簡単に変わらないなとも思った。あと、名前の付いた関係性の脆さとか。支配人夫婦が襲われるシーン。

ラストシーンに全てが繋がる!
(感情の処理が追い付かずまとまりの無い感想でした。。)
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