かなりかなりのぶっ飛び設定に関わらず、なかなかエグられた!「愛の感情」を表現する、大胆な展開のSFシュールコメディ!!(そうコメディw)
ゼロの状態から生まれる「人工の愛」
そして行き着く「究極の愛」
セックスなら動物でもできる
そう、まさしく、そう!
愛の感情を失った人類の悲劇
それなら「施設」で愛を製造するのか
それとも「森」で独り身として隠れるのか
その二つの相反する環境に主人公を置き
作り物の愛と
罪深き愛の狭間で
最後に究極の選択をするラストの衝撃
誰も微笑まない無機質で味気ない画面が、「愛の刷り込み」をシュールに展開するわけですね
愛する事を忘れてしまった人間
何が愛なのか分からなくなってしまった人間
死刑ではなく動物に変えられてしまうっていう設定がまた、深いな~、感情のないまま、そのまま生きろと・・・
それら人の交錯を包み込む、深緑の森がまた美しい
生まれるところ
生きるところ
死ぬところ・・・
コリン・ファレルのボテっとした感じが絶妙にマッチしていて、何気に豪華な出演陣!
あそこにレア・セドゥーを持ってくるのは、なかなか引き締まって良かったんじゃないかと♪
ディストピアに芽生えた、本来あるべき愛の本質
2人の暗号のような会話
目に焼き付ける、横顔、肘、微笑み
ナレーションがどうしてレイチェル・ワイズなのか、後になってみれば、それも味わい深く響いて来るわけですね