「ちはやふる」は太一(野村周平)の物語に見えるんです。
今回の映画は特に。
原作29巻の
「行けねえよヒョロ
チームを手放して
一人になって
初めてかるたが楽しいんだ」
っていう新の言葉を随所で思い出しながら。
画面上で「千早の期待に応えたい」ともがく太一の姿を見て、頬を濡らしてました。
やっぱり映像化しての醍醐味は大会シーン。
百人一首が詠まれる前の緊迫した空気と熱と…もの凄いです。
役者さんの目がクローズアップされるところ。
かるたを取る動作がスローモーションになるところ。
映像効果が印象的でした。
ファントムという、1秒間で1,000コマの撮影が可能なモンスターカメラも使っているそう。
序盤の競技かるた部立ち上げエピソードは徐行運転に感じたけど、それでも大分端折ってたのでうまくまとまっていた印象です。
幼少期のエピソードもテンポよく散りばめられていて微笑ましかったです。
奏役の上白石萌音ちゃんの雰囲気と、新役の真剣佑くんの訛りもナイスマッチング!
原作ありきの映画は、原作のイメージがちょこちょこ脳裏に浮かびます。
原作を読んでいるときは映画単体として捉えることができないので、原作も含めた1つの作品だと思って見ています。
後編である下の句はもっと面白い予感がするぞ。