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ちはやふる 上の句のALLORAのレビュー・感想・評価

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)
4.0
原作とアニメのファンだったので、実写化と聞いた時は主演がちはやと似ても似つかぬ広瀬すずと言う事も手伝って不安しかなく、劇場公開時は観るのを見送った。
後に地上波でやっていたのを観て驚いた。映画用に話をまとめてはいるが、世界観は紛れもなく「ちはやふる」だった。
その後、地上波で下の句、結びと見て気に入ってたので最近三部作をBlu-rayで購入し、上の句を本日観た。

漫画原作の映画って、多少なりとも原作を意識して漫画的な大きい芝居をしがちだけど、この映画は一切そういう所がなく、あくまで等身大の演技で好感が持てた。
青春映画なんだろうけど、話の核に「競技かるた」が有るので、ハイスピードカメラを駆使し競技かるたの凄さを伝えようとしてる点も良かった。

野村周平はこの時はまだ演技が上手いとは言えず、観ていて歯痒かったが、真剣佑は新そのもので驚いた。それ以上に上白石萌音演じる大江奏はリアル奏。ここまで漫画のキャラそのものなんて、昔の映画「20世紀少年」の木南晴夏演じる小泉響子を見た時以来の衝撃だった。

この作品は本当に観ていて気持ちが良い。
横山克さんのBGMも本当に秀逸。甘酸っぱくも真っ直ぐ届く心地良いBGM。
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