トランスマスター

X-ミッションのトランスマスターのレビュー・感想・評価

X-ミッション(2015年製作の映画)
4.0
原題:POINT BREAK

1991年にサーファーカルチャーとFBI潜入捜査クライムアクションを組み合わせたキアヌ・リーブス主演の傑作『ハートブルー』をリメイクしたXスポーツアクション。
サーフィンはもちろん、スノーボード、モトクロス、ウイングスーツなど、トップアスリートの命がけのスタントによる迫力のアクションシーンが満載のお話です。今回の舞台はベニスビーチではなくフランスの設定です。

◆良い点/注目ポイント
・ストーリーはオリジナルより劣化していますが、オリジナルではスナップ写真で紹介されていたサーフィン以外のスポーツがCGなしの映像になっており、映画全体のバランスを補っています。
・スポーツのロケ地も広範囲で行われており【サーフィン】前半 ポリネシア タヒチ島 Teahupo'o /後半 マウイ島 ペアヒ(ジョーズ) 【ウィングスーツフライング】スイス ヴァレンシュタット(この間クレイジー・ジャーニーでやっていました。) 【スノーボード】イタリア モンブラン 【ロッククライミング】ベネズエラ エンジェルフォール(よくTVで特集します。)
・サーフィンのチューブやエアリアルなどの高等テクニックがすごい。

◆改善点
・リメイクで邦題を変えてしまうのは困ります。DVDを入れてメインタイトルでPOINT BREAKと出たので、これ「ハートブルー」のリメイク?借りるまで気づかなかった。
・ボディにユタが傾倒していく様子が薄い。ユタがFBIとサーファーのどちらに軸足を置くかの葛藤の描写がない。

◆総括
・リメイク作品はどうしても心情的にオリジナルを応援してしまう傾向がありますが、今回は『ワイルドスピード』のエリクソン・コア撮影監督が『ハート・ロッカー』や『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスリン・ビグロー監督の作品をリメイクするとどうなるかという視点で観ると別の楽しみ方ができます。
視聴する順番は必ずオリジナルの『ハート・ブルー』を先に見ましょう。