結局カレー

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬの結局カレーのレビュー・感想・評価

3.4
クドカンワールド全開地獄ロックムービー。どうやったらこの世界観は生まれてくるのか。若干中だるみするところもあったけど、クドカン好きなら楽しめる2時間。

17歳、まだキスもしてないのに!ってことで修学旅行のバスで死んじゃった主人公が輪廻転生していくわけだけど、くだらなさ満載・地獄のメンツのパンチ(ジュンコは反則すぎる)、主人公は若すぎる故にマジ死んでんの?輪廻転生いけるっしょ!っていうバカポジティブさがみてて清々しい。

「死」が大きなテーマにもなるけれどコメディ映画として振り切ってるから深く考察する余地を与えないパワーがあって笑えるし、でもふとしたときに「死んでしまったこと」の悲しみも描かれていて話が軽くもなりすぎない。クドカンすげー!
そんで何より音楽が素晴らしくって作曲・向井秀徳氏ということに納得。好きだ。

天国にいるか地獄にいるか、そんなのどうでもよくって退屈で孤独な天国は地獄だし仲間がいて忙しない地獄は天国にもなる。あなたのいない天国は地獄になるし、あなたのいる地獄は天国にもなるんだよってこと、刺さるメッセージだな。