リリー

人生タクシーのリリーのレビュー・感想・評価

人生タクシー(2015年製作の映画)
3.6
「セールスマン」に続き、2本目のイラン映画。
この作品は、ドキュメンタリー風に撮影しているが、実は政府批判のメッセージを強く発信する、良く練られた脚本から作られている。その割には、タクシーの乗客たちは饒舌で、時には監督とのやりとりがコメディのようで、観客席からは時々小さな笑いがおきる。特に監督の姪役の女の子はお喋りで、大人顔負けの聡明さ(?)である。レディ扱いされたがる。
国民は、言論の自由がないこと、窃盗で死刑になること、などの不満や不安を述べる。それを聞く監督はとても柔和な表情をしている。
一つ、私だけかもしれないが、ずっと動き回る車内の映像だったので、なんだか車酔いしたような気がする。
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