『だれも教えてやれない
自分で見つけるんだ』
題材が見つからないと嘆く映画監督を夢みる若者ヘの言葉
この言葉を発っしたのは、当局から20年の映画創作を禁じられたパナヒ監督
イランは統制・検閲が厳しい
監督のような思想を持った人には投獄も辞さず、映画制作は命懸け
そんな監督が、苦肉の策で考えだしたのが、車載カメラ。
タクシーの防犯用の車載カメラなら、映画制作にはあたらないと、タクシーの運転手になり、乗り込んできた乗客
のエピソードでかたる斬新さ!
また、乗客達が、個性的で!
特に戒律が厳しい国ながら、女性達のよく喋ること!喋ること!
そんな乗客を見ているだけで、イランの国の状況や、人の暖かさや信念が、くっきり見えてくるから、あら不思議。
監督の優しい眼差しも相まって、なんとも、愛すべき作品に仕上がっている。
特に、途中、監督の姪っこちゃんが乗り込んでくるんだけど、
最高にいい女!
彼女も存分に楽しんでほしい。
そして、そのカメラが捉えたのは?