歴史に名を残す意義深い傑作、
、、なのは重々承知した上で、
正直、その固定されたカメラの位置と、その固定されたカメラが何個設置してあって、何故映り込んでいないのか？
という問いに終始気を取られながらも、それに対する深読みが最後まで合致する事が無かったのがマイナス。
何故かというと、
「ドキュメンタリー的な素人のアドリブ」なのか、
わざとそうすることにより「これは映画における演技だ」と明確に突き放すのか、
がどっちつかずで曖昧に捉えられるからだ。
映画の内容に関しては皆が仰る通り、前半個人的につまらなさがあるものの、徐々にタクシーに乗ってくる人々の会話や風貌の繋がりなど、歴史的背景や文化背景が明確になりつつ、
極め付けの「声が聞こえる」からの「情熱の薔薇」には参った。。
そう。
この者が誰で、何を伝えようとして、それが何故この形なのかが深い説明が無くとも明確になると同時に表面上はほのぼのとしつつもイランの過酷な状況を明るみにする様は爽快感に似た気持ち良さがある。
だからこそ、個人的には、その固定カメラの存在が気になって仕方ないのだ。
上映時間も短く、映画のあるべき形を強烈に伝える、という点においては観といて損がない映画だが、理解できない人ほど頭が悪いのを明白にさらすテストの様な映画でもあるw
あとイランとフランス語の関わりが非常に気になりました。
