「キングコング対ゴジラ」の両者リングアウト。
「座頭市と用心棒」の不完全燃焼。
「東映まんがまつり」にありがちな 「対決と見せかけて実はただの記念撮影」…
「両雄激突」って、なかなかうまくいきませんね。
その難易度の高い技を最後まできっちりやって見せてくれたのが、この「太平洋の地獄」です。
しかも日本代表に三船敏郎、対するアメリカ代表に「特攻大作戦」 「ブラックエース」「北国の帝王」 のリー・マーヴィンという、まさに夢のカード!
当人たちが真剣になればなるほどなぜかコミカルに見えてくる両者の闘いをニヤニヤしながら楽しんでいると、やがて作り手が作品に込めたメッセージがドスンと重く伝わってくる侮れない映画です。