おそらく70年代の休日のお昼と深夜に繰り返しテレビ放送されてた映画。僕は子供の頃に2回見てて、かなり印象に残ってた。youtubeで再見。見返してみると意外にしょっぱいテレビムービーだった。
息子のガス(小6くらい?)とお父ちゃんのサム(お人好し顔)と母ちゃんのデルダ(変な名前)の3人は自然を愛する家族。シカゴから田舎暮らしに憧れてカンザスあたり(知らんよ 字幕無いし適当)の山の中に移住、チキンを育てつつ荒野を開墾する毎日だが、野良仕事中にサムが狂犬病のスカンクに噛まれてしまいさあ大変。デルダは慣れない運転で山を降りて医者に助けを求めに行き、サムは自分を鎖で柱に縛り付けて精神錯乱に備える。
サム「ガス、いい子だから言うことを聞くんだ。父ちゃんは狂犬病でこれから頭おかしくなって変なこと言ったりするけど一切言うことを聞くんじゃないぞ」
ガス「わかったよ父ちゃん」
窓から見える川の水位計表示の異常で洪水の危険を知るサム(なんか洪水多発地域らしい そんなとこに住むな)
サム「ガス!洪水が起こるから斧を持ってきてこの鎖を切ってくれ!」
ガス「だめだよ!父ちゃんは狂犬病でアタオカなんだよ」
サム「ああああ」
はたしてサムは洪水が起きるまでに息子を説得して斧で鎖を切ることができるのでしょうか的な話。
面白いシチュエーションで中盤は盛り上がるけど最終的に気合でなんとかなっちゃうんでサスペンス的にはイマイチ、それでもガキのときに見た印象が強かったのは、子供が親の都合でヨシヨシされたり殴られたり信じるなとか信じろとか振り回されるのに感情移入したのだと思われます。ガス役の子、お父さんのこと大好きなのに信じて良いのか駄目なのかわからなくなって中盤からずっと泣き顔なのがかわいそすぎる。
お父ちゃん役は最近見た「デルタフォース」にも出てたジョージ・ケネディ。代表作はジェフ・ブリッジスを殴り殺した「サンダーボルト」か松田優作の「人間の証明」か。まあどっちも名作。