あきしげ

ジュラシック・ジョーズのあきしげのレビュー・感想・評価

ジュラシック・ジョーズ(1979年製作の映画)
1.5
サメという名の巨大なアンコウ。

良かった点。

・終盤での怒濤なる超展開
・スズキさんというキャラ

悪かった点。

・本家を意識した前半のシリアス
・主要人物たちの存在感が薄すぎ
・いらないエピソードが多すぎる
・サメじゃなく巨大なるアンコウ

1979年の古いサメ映画。
当時の亜流サメ映画の一つ。
例に漏れず本家の超絶劣化。

『ジョーズ』の構成をパクった前半。
中途半端にシリアスな雰囲気が退屈。
そもそもサメはハッキリ姿を見せず。
ちゃんと姿を出すのは50分である。
しかも、見た目は巨大なるアンコウ。
別の意味で非常に恐ろしい姿でした。

本作が一番盛り上がるのはクライマックス。
作品が終わる20分前の辺りが一番面白い。
それまでの真面目な積み重ねが無意味へと。
最初からコメディ路線でやるべきであった。
ただ、製作側の都合でそうなってしまった。
本来はコメディ映画の方が面白い作品です。

そして、本作を語る上で欠かせないスズキさん。
ストーリーとはまったく関係ないキャラクター。
しかし、そのキャラクターは本作で強烈である。
まさしく絵に描いたような変な日本人なのです。
ただし、活躍する場面はまったくないのですが。

あとは驚くべきはサメを退治する過程。
なぜか都合良くあるプラスチック爆弾。
爆弾を食べさせる為の餌が教授の死体。
この時点では彼らの正気を疑いだろう。
さっきまで一緒に行動していた人です。
加えてトローリングで引きずっている。
お前らはどこまで残酷なんだと思った。

亜流サメ映画の代表作である本作。
バカ映画、カルト映画には惜しい。
終盤の雰囲気を最初から使うべき。
それだったら人気作になったはず。
あきしげ

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