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アクアマンのwhiskeyのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
3.0
Filmarksの評点がわりと高かったので、アマゾンプライムにて鑑賞。退屈はしなかったけど、期待したほどではなかったかな。
人魚と灯台守が恋に落ち、二人の間に生まれたのが主人公アクアマンという設定。人間と海底人のハーフなので、ハーフブリードと呼ばれる。水中でも呼吸できるし、カジキマグロ並みのスピードで泳げるし、魚たちと会話できる。

両親の恋物語。母親を失った悲しみ。主人公を親の敵として狙う男。主人公と王座を争う男。陸の人間界と海底にある複数の世界との戦い。それから、主人公が王になるために必要な矛を手に入れるための謎解き。ちょっと思い出すだけでこれほど列挙できるぐらい、ストーリーを構成する要素が多い。多すぎだと思った。

絵面も派手&CG多様で、全体にガチャガチャしていた。海底の国の住人たちはみんな中世の騎士のような衣装を着て、大型の魚や蟹たちと一緒に戦うので、バトルシーンは戯画的でちょっと滑稽に見えた。「ロードオブザリング」もよく考えると扮装とか滑稽とも言えるが(マトリックスのエージェントスミスが妖精役とか)、そうとは感じなかったので、映像や衣装の問題ではなく、物語性の深さや演出の問題なのかもしれない。

あと主人公は思った以上に無敵で、生まれたときからクラーク・ケントと同等の強靱な身体を持つ。一度も危機らしい危機に直面せず大団円を迎えるので、あっけなく終わってしまった。
ただ、悲しいとか怖いとか切ないとか、そういうのを一切抜きで見られるエンタメ映画なので、そういう気分の時に見る作品としては向いているかもしれない。
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