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アクアマンのkuuのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
3.8
『アクアマン』
原題Aquaman.
映倫区分G.
製作年2018年。上映時間143分。

DCコミックス原作のヒーローで、『ジャスティス・リーグ』にも参戦したアクアマン(って、スイマセ俄です)を主役に描くアメリカンアクション大作。ホンマに大作やなぁ。
プロットは絵本にもなりそうなファンタジーやのにきっちりSFアクションになってんのは、今更ながら驚き、
桃の木、山椒の木、ブリキに、たぬきに、洗濯機~! やって来い来い!大巨人!海の戦士!アクアマン🐬。
ジェイソン・モモアの出とる作品はちょっこちょこ観てるけど、本作品はお初どすぇ~💁。
タイトルロールのアクアマンを彼が演じてるって、映画ファンには周知の事実かな。
『ワイルド・スピード SKY MISSION』のジェームズ・ワン監督がメガホンを取って撮った。
共演にアンバー・ハード、ウィレム・デフォー、ニコール・キッドマン(ヒュ~美しーぃ)ほか。

海底に広がる巨大な帝国アトランティスを築いた海底人たちの王女を母ちゃんに持ち、人間の血も引くハイブリッドのアクアマンは、アーサー・カリーという名の人間として地上で育てられた。
今作品じゃ、アクアマンは黒髪でオームは金髪やけど、DCコミックやとその逆ちがったかなぁ。
🙇どうでも良い話でした。
やがて、アトランティスが人類を征服しようと地上に攻め入り、アクアマンは、アトランティスとの戦いに身を投じていく。。。

映画は芸術であるだけでなく、娯楽でもある。
視聴者は、深く考えなくてもいい映画を時には必要としてます。
映画の中には、楽しく時間を過ごせて、リラックスするために簡単に消化でき、しかもテンポの速い冒険映画が必要なんすよ(小生だけにかもしれないけど)。
『アクアマン』はまさにそれを実現してるかな。
今作品は、20世紀初頭のコミック本のガキっぽいテーマをすべて取り入れても、大人でも楽しい体験のひとつを提供してくれるエンターテイメントであり、他の多くの良質な映画よりはずっとクールやと個人的には思います。
引き込まれた要因は、製作の素晴らしさやし、非常に印象的で、その場にふさわしい感覚を得てました。
衣装、CG、がホンマ仕上がってた。
それは、ジェームズ・ワンの素晴らしいビジョンが有る故なんかな。
彼は、映画の良い部分をすべて強調するような、本当に面白い映像を作ることができる才能の持ち主やと思います。
こんなけ書いたらジェームズ・ワンさんからコメント来るかなぁ。
大ヒット映画(主にホラー映画)での経験から、他のクリエイターのスタイルに頼らず、己のビジョンを活かして、今作品ではよりパーソナルなテーマを生み出すことができるという自信を持って作ってるように感じます。
彼の素晴らしい映画製作スタイル、おとぎ話のようなギーク(卓越した知識)の雰囲気を醸し出す色と水の使い方、ほんでもって、魚と会話できる男の映画としては完全に正当化される、なんとも云いがたい感じで観客に美しい冒険の体験を与えてくれる(あくまでも今作品を受け入れ態勢に有るならですが)。
主人公のキャスティングもエエねんなぁ。
ジェイソン・モモアは、ノーラン監督の3部作の後、DCに起こった奇異な?貴意な?出来事ちゃうかな。
彼の外見と振る舞いは、アーサーに、より反・神話的で、神話的な雰囲気を与えてる。
彼は、ギリシャの海神ポセイドンの若き日の姿に似ていて、見た目は恐ろしく、腕力があり、敵に大きな脅威を与えることができる。
このキャスティングがコミックブック上では大きな不正確さを持っていたのは事実ですが(ガキの頃、良く読んだコミックだけにそう思う)、製作陣の芸術的な選択が実際にキャラを向上させている稀なケースのひとつかな。
メラ役のアンバー・ハードをはじめ、パトリック・ウィルソンのオーム、アーサーの師匠であるバルコ役のウィリアム・ダフォーとか、他のキャストもなかなか良かった。
ジャッキー映画の蘇乞兒(そかし)見たいではないが。
ただ、印象に残らないのは、プロットかな。
典型的な悪役の計画であり、人間との戦争というお約束は、愚かな雰囲気を醸し出し、この映画の安っぽさに拍車をかけてる。
物語は非常に速いペースで進んでいくし、無理に注意を払う必要はないかな。
古典的な『水を得られない魚』の物語と『宝探し』の物語が1つになったもので、あまり意味のあることは何もしていない。
ただ、ラストに向けて素早くステップを踏むだけで、物語全体に新鮮なアイデアや深い考察がないにもかかわらず、冒険心をくすぐられて、夢中にさせられちまう。
映画によっては、シリアスで複雑なストーリーではなく、シンプルで面白く、よりストレートなストーリーの方が、とても楽しい結果を生むことがある。
個人的には、満足して楽しめる映画として、今作品は考えすぎは必要ないし、大げさで、かわいくて、テンポがよくて、ワルで、楽しませてくれる、エンターテイメントの形を受け入れさせるのに最適な映画でした。
今作品は、間違いなくその約束を果たしてくれましたので、迷うことなく、とても良い映画と感じました。
あまり考えずにリラックスして娯楽を楽しむためには必見の作品だなぁと思います。
kuu

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