なお

アクアマンのなおのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.0
"世界はひとつ"

DCEU第6弾。
前作『ジャスティス・リーグ』にてステッペンウルフの脅威から地球を守ったヒーローのひとり、<アーサー・カリー/アクアマン>が主人公。

人間とアトランティス帝国の女王の間に生まれ、「半人間・半アトランティス人」として育った彼は、陸と海を巻き込んだ壮大な戦火に身を投じることとなる。

✏️アクアティック・アクション
物語の大筋としては、王家の争いになど興味がないアーサーがその争いに不承不承と言った様子で巻き込まれ、その戦いの最中で自らのルーツと存在の意味を再認識。自分が王として君臨する覚悟を決める…
という、悪く言えば素人でも思いつくようなプロット。

注目すべきは、他のDCヒーロー・また現状MCU作品でも拝むことができない、水中で繰り広げられるアクアティック・アクションにある。
本作に登場するキャラクターはそのほとんどが「海に住まう種族」だけあり、水の中を縦横無尽に駆け回ることが可能。
幻想的でいて、しかしどこか野性的な迫力も内包したアクションシーンは、アクアマンならでは。

地上で展開されるアクションシーンも、「ジェームズ・ワン節」が光る。
昨年自分が鑑賞した同監督の作品『マリグナント 狂暴な悪夢』でも見せたぐるんぐるんと空中を動くカメラワークは本作でも健在。
まるでプロレスのような、アクアマンの地上戦も見どころ。

美麗なCGで描かれる水中都市・アトランティスの風景や、アーサーとメラが追手から逃れるチェイスシーンは「映画館の大スクリーンで見たかった…!」と思わせる魅力十分の画力がある。

✏️上映時間
それにしても、DCEU作品の上映時間は「だいたい2時間半くらいにしてくださいね☆」という決まりでもあるのだろうか。
未だに、若干の間延び感は否めない。

物語やアクションシーンは及第点以上のものがあるが、
「ここもっとキュッとまとめられない?」
「ここそんな長回しでやる必要ある?」と感じるシーンもちらほら。

☑️まとめ
とはいえ前述の通り、若干のテンポの悪さに目をつぶれば、王道なストーリーとそれにふさわしい豪快でパワフルなアクションを楽しめる娯楽作品に仕上がっている。
アクアマンを演じた、ジェイソン・モモアの好演も光る。

数値的にもそれは裏付けられており、本作はDC作品でナンバーワンの興行成績を叩き出している。

本作のミッド・クレジットでは、本作ヴィランのひとり・<デイビット・ケイン/ブラックマンタ>が通りかかった漁船に拾われ、一命を取りとめたことが発覚する。

ブラックマンタの復讐心が次回作に繋がることとなるのか。
また、ブラックマンタのボディ・スーツのデザインのダサさ(特に頭部)は改良されるのか…?

🎬2022年鑑賞数:74(28)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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