川崎邦彦

アクアマンの川崎邦彦のネタバレレビュー・内容・結末

アクアマン(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

最強の海の英雄爆誕❗

何かとMCUと比較され半歩後ろの扱いだったDCEUも遂に肩を並べた感じ

ストーリーは王道中の王道でよくある展開だが解りやすくしてアクションに特化させた為エンタメ色の強い作品に仕上がっている

とにかく観る側を飽きさせない怒濤の流れで
プロローグのニコール・キッドマンのキレキレのアクションに始まり、ジェイソン・モモアの豪腕アクションやアンバー・ハードの水魔法、カメラワークも多才でダイナミックな動きから複数の展開に繋げて行く見せ方などは、ブラックマンタとのシチリア戦や海底世界での大戦では興奮の連続だった

ビジュアルデザインも多岐に渡り、綺羅びやかな海底都市や奇想天外な乗り物や異形の生物やクリーチャーなど次々と登場する情報量の過剰供給に目が離せない

そして何より主人公のアクアマン

「ジャスティス・リーグ」では厳つく粗暴な近寄り難い感じだったけど今作ではしっかりキャラクターに深みを持たせていて、明るくジョークを飛ばしたり豪快に振る舞うだけでなく弱みや葛藤を見せたりと人間味があり、コミックのビジュアルとは違うアクアマンをジェイソン・モモアの人柄が出るアクアマン像として確立してるように感じた

死んだと思っていた母親と再会したときのシーンで歩み寄る母親に対して半歩下がるアクアマンの心情描写にグッときた🎵
見た目のイメージのままだと思わず抱き締めに行きそうなキャラなのに、一瞬の中に色んな感情が溢れてきて怖じけている様子を細かい演出で表現していると感心した


MCUと逆で単体ヒーロー映画を後に作ってキャラクターを掘り下げる展開もなかなか楽しい


「ワンダーウーマン」「アクアマン」の成功ときて「ブラッシュ」も流れに乗れるか期待したい


知名度の低いキャラクター作品なのでCMで過剰に情報を流し過ぎているのが勿体ない
川崎邦彦

川崎邦彦