あっさりゆで卵

アクアマンのあっさりゆで卵のレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.3
自分の中のDC映画の概念に革命が起きました。面白い!圧倒的に!

これまで、ユニバースを意識しすぎて微妙になっていたDC映画。今作ではそれを最小限に抑え、独立した作品に仕上げる事で完成度を高めてます。

アクション、ヒューマンドラマ、愛、ホラー、アドベンチャーなどなどが盛り沢山に詰め込まれた全方位型エンタメでした!
これ程詰め込まれているのに上手く調和しています。
多少強引な話展開にはワイスピの香りを感じましたし、深海の怪物トレンチのくだりは「死霊館」シリーズを成功させたジェームズ・ワンの一面を垣間見ました。
あまりリアル路線に行かないよう、意識して荒唐無稽に作り上げてるようにも思えるくらいとにかく楽しい!
冒頭のアクアマンの母・アトランナの大立ち回りのアクションから一気に心は鷲掴み。そのまま最後まで引っ張っていかれましたね。
ほぼ海の中ですが、それがめちゃくちゃ綺麗…!海底戦争のビジュアルも圧巻…!カメラワークの縦横無尽さがたまらんです!
戦闘シーンでいえば、これまで薄暗い中での戦いだったのがめちゃくちゃ明るい中での戦いに変更してあり、あらたなDC映画を作るぞという気概が感じられました。

キャラも良いですね。全員好きです。アクアマンも前作より楽しいキャラになってますし、メラは言うまでもなく美しい。名優ウィレム・デフォーの演じたバルコも渋くてカッコいい。そして、オームも良い拗らせっぷり笑王族の弟は絶対拗らせなければいけないルールでもあるんでしょうか笑

笑えて泣けてテンションぶち上がる死ぬほど楽しい映画です。