たろうす

アクアマンのたろうすのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.5
ある灯台守が嵐の日に救助したのは海底王国アトランティスの王女。
彼らの恋の成就にはさほど時間を要さず、
やがて人間と海底人のハーフの子・アーサーが生まれる。
彼こそが大地と海の相対する2つを共栄する1つの世界へと導く存在であると信じながら愛情を注ぐ。
そんな折、王女の身分にある母は
家族の身を案じ再び海底王国へと戻るー。

時は現代。アクアマンと名乗り、
海の平和を守るアーサーのもとに
海底王国の王女が現れ助けを求める。
アトランティス王国の義弟オームが大地を征服するため、7つの海を統治し戦いを仕掛けるという。
両世界にとって大量の犠牲を払うことになるこの戦いを止めるため、
王族の末裔にあたるアーサーは異父兄弟との決闘に身を投じる。


これはもっと評価が高くてもいい作品なのではないでしょうか。
DCだからと食わず嫌いしなくてよかったし、
迷っていたがIMAXでの鑑賞は間違いなかった。
とにかく最新技術を盛り込めるだけ盛り込み、映像美にこだわり抜いた海底世界。
他のアメコミ映画では掘り下げられてこなかった海というジャンルを
遅ればせながらもその商標権を獲得し、
アクアマンだけの専売特許とした。

海底でのCG満載の各所シーンも去ることながら、
冒頭のニコールキッドマンと
イタリアのアンバーハードの二人の王女のアクションシーンが最高。
海中の世界観の圧倒力に劣るぶん、
カメラワークを駆使し過去にない唯一無二の冒頭アクション。どういう話し合いであんなシーンを初っぱなから組み込もうと思ったのか。しかも主人公にではなく。
また、イタリアでの立体的に映し出される
奥と手前との2場面での戦闘は焦点を交互に行き来し、
息継ぎの間も与えさせないほどに出し惜しみのない見所の大放出。
前半戦だけで見ている側は疲労感たっぷりなのにも関わらず、
後半では海を舞台にした超スケールでのバトルシーンが確約されているのだから、茫然自失。嬉しすぎて。

全体的にどうしようもない悪党がいるわけでもなく、道を踏み外しながらもそれに至る経緯は同情の余地があり、DCヒーローの特徴とも言える重々しさがほとんどなかった。
アーサーの性格でもある妙な明るさが
映画全体の鮮やかさともマッチしており、
シリーズ1作目としてはこの上ない
ヒーローイメージの確立を実現した。

エンタメに振り切った映画だからこそ
気になる部分は時折あるものの、
細かいことは抜きにして
映画楽しもうぜ、ってな理屈抜きの感情をもたらしてくれるいい映画でした。

それにしたってアンバーハードは美しい。