じょにー

アクアマンのじょにーのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
4.7
今まで見たアメコミ映画の中で、ダントツで『マンガを映画館で観てる感』が強い。ていうか強い。正しくアメコミ映画だったと言える。
漫画で神話で絵画な映画だった。大海原版バーフバリかよ。
もうここのCGがすごいとかこんな表現ができるなんて、とか言うレベルじゃないもんね。映画は自由。未来は無限。言い過ぎかな。笑

なかなかのスピードで押し寄せてくる展開に戸惑う人もいるでしょう。誰が味方で誰と敵対しててどんな勢力だっけ?
その内感じることでしょう。この雰囲気、、、!コイツできる!敵やな!
この登場シーン、、、!コイツ強い!!観てたらわかるスゴいヤツやん!!!

キリのない辻褄合わせやエモくもない理由付けよりも、次のシーンへの突破力。
“今”おもしろいという臨場感盛り盛りの、映像作品としての推進力。
構図や色遣いや関係性すべてが王道を向く楽しい既視感。これらをマンガ力と呼ばずしてなんと呼ぶ。合わせて1200万マンガパワーだーーーっ!!
ラストバトルなんか観る芸術じゃろあれ。王がそこに居たよ。

ジャスティスリーグでのDCユニバースのリンクは最低限の言及に抑えて、完全に別ベクトルのアクアマン世界をブチ上げその上に君臨するという、、、観客に有無を言わせず従える様はまさに王。
バカおおざっぱなシナリオ(褒めてる)を固める音響や衣装・造形デザインも素晴らしい。全部イカすし納得感ある。なによりパワーがある。どうなっとんねん。逆にシャザムやバーズオブプレイを心配してしまうよ。笑
なんなら次回作の展開まで全部読めるしもうおもしろい。DC映画界が安泰しそうで良いですなあ。
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