ケンタロー

アクアマンのケンタローのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
3.5
今からでも遅くないから『“ジェイソン・モモア”のアクアマン』に改題すべき!っちゅーくらい、モモアありきの作品になってる(笑)

モモアのキャスティングは大成功で、これはなかなかの英断だわ。なにせ、原作のアクアマンはブロンドの短髪に端正なマスクの青年だからね…。まぁストレートに言うと、よくありがちな主人公像でパッとしない(^_^;)

どーも欧米では、そんな華の無いアクアマンになぞらえてネタにしたりバカにしたりする風潮もあるそうで(;´Д`)

そんなアクアマン役に、野性味溢れる、男臭さ全開のジェイソン・モモアを起用したのは、モモア本人にとっても、原作にとっても、とてもチャレンジングだったと思う。

アメコミ系ヒーローやヴィランを演じる俳優が、もうその俳優以外に考えられない!って位どハマリすることは稀に起きるけど、例えば、ダークナイトのジョーカーを演じたヒース・レジャーや、デッドプールとほぼ同化しつつある、ライアン・レイノルズ、社長といえばロバート・ダウニーJrなどなど…。

でも、普通は俳優がキャラに寄せてくのが基本なんだけど、モモアはまったくの逆だからね。そこが他とは違う凄さなワケ。

さて、作品自体は、割とオーソドックスでストレートな冒険活劇になってるのでモモアのアクアマン同様にわかりやすく、楽しみやすい♪ そーだな、80年代に流行ったロマンシング・ストーン秘宝の谷やナイルの宝石みたいな冒険ロマンチックコメディって感じだ(*゚∀゚)

メラ王女を演じるアンバー・ハードのフレッシュさも光るし、単なる脳筋キャラにしなかったモモアの役作りが相乗効果となっている。

唯一、DCエクステンデッドユニバースシリーズの悪いトコが出ているとすれば、尺の長さかなー…。あと30分はシェイプして120分にじゅーぶん収まるだろう? ザック・スナイダー!オマエに言ってる!(笑)きっと、ジェームズ・ワンは悪くない(笑)

アクアマンも他のDCヒーロー、スーパーマンやワンダーウーマンね。なかなかチートっぽい能力持ってるもんだから、ボス戦になると、途端に直線的などっかんバトルになりがちなのよね…٩(′д‵)۶

続編では、ワキガで敵を追い詰めるとか、DCらしさいっぱいにワキガに暗くどんよりと悩み葛藤する『ジェイソン・モモアのアクアマン』を見てみたいなぁ!(笑)