茶一郎

エベレスト3Dの茶一郎のレビュー・感想・評価

エベレスト3D(2015年製作の映画)
3.1
『ここ(劇場)で寝たら死ぬぞ!』

 最近、寒いですね……暖房が効いていたはずの劇場は外より寒かったです。IMAX3Dで山に登れるか。もう山は登らないようにしよう。山、怖い。(まんじゅう怖い的な意味ではなく)

 実際の1996年エベレスト大量遭難を基にした作品。実際の人物が実際の名前で出てくるせいで人物関係はグチャグチャ。主要登場人物だけでも25人いる有様。
事件とその関係者へのリスペクトが強すぎることが良くも悪くもストーリーの影響に出ている。

 昨今の山映画、エベレスト登山映画の拡大が見られるよう、登山と映画のライド性の相性は良いはず。今作もまごうことのない体験映画で体感温度は2・3℃下がりました。
撮影、役者陣本当にすごいですね。凄みは画面から伝わると思います。

 事件へのリスペクトの影響ですが、人物関係の煩雑さはさることながら、どうしても振り切れないフィクションとノンフィクションとのバランスは気になりました。実際の遺族への配慮等難しい問題はあると思いますが、例えば、主人公とその妻の衛星電話シーンの演出などやはりフィクション方面は捨て切れないよう。結果として、自然の脅威や登山者たちの挑戦が矮小化され『山、恐』くらいにしか思えないのは残念です。

 『山、恐』と鑑賞を終え、そこはあったか〜い劇場。家に帰り、あったか〜い春雨ヌードルたっぷりわかめをすすりながら、『あーあ、あのエベレスト登山、映画でよかったなぁ』と思ったのでした。