ユタ

オーバー・フェンスのユタのネタバレレビュー・内容・結末

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

大好きな作品。

蒼井優演じる聡って、不思議ちゃんとか、エキセントリックな女とか、メンヘラのヤリマンとか(映画見る限りではボーダーっぽい)人によっていろんな見え方があると思うけど、

自分には「こういう風にしか生きれない人」に見えて、胸が締め付けられた。
自分をフェンスの中に閉じ込めて、ぎりぎり世の中と折り合いをつけてなんとか生きている。

檻の中の動物を見るみたいに、「そんな目で私を見ないで」と聡は白岩に言うけれど、実は白岩もフェンスの中にいる側の人間。

白岩も、訓練校のメンバーたちも、”そのようにしか”生きられない不器用な人たちで、そんな彼らを見つめる山下監督の眼差しはいつものように暖かく、
人間というものが愛おしく思えた。

特にキャバクラでの二人の求愛シーンは白眉で、不覚にも涙しそうになってしまった。

(※ラストの内容に少し触れます)






ラストも蒼井優のあの水筒とお弁当を持った格好を見るだけで泣きそうになった。

何度も絶望して、諦めたフリしながら、それでも次のボールを待ってる。

いつか、フェンスを越える日を夢見て。