俗に云う、ひと夏の青春物語なんだけど、思春期の男子特有モヤモヤは勿論な事、面倒臭い親子関係、学校の人間関係、欧州には欠かせないロマ族の問題などのエピソードは消化整理されている一方で、意味不明に挿入されたファンタジーシーンが微妙。
どこか中途半端な印象は拭えなかった。
それでも最後の場面
――― 学校からいなくなったテオ
――― それを茶化したクラスメートに対するダニエルの行動
――― ダニエルの後ろ姿を追うローラの視線
この流れからエンディングが良かった。
ここに色んなものが凝縮されてた。
ちょっとした期間、ちょっとした出来事で少年は成長するんだよね。