YasuoTomimoto

グッバイ、サマーのYasuoTomimotoのレビュー・感想・評価

グッバイ、サマー(2015年製作の映画)
3.8

有名なスタンドバイミーより、
断然こっちだ!

ミシェル・ゴンドリー自身の体験をもとに描く、青春ロードムービー。
絵を書くことが好きな14歳のダニエルは、学校でチビ扱いされ、華奢な体格と髪型のせいで女の子に間違われることもしばしば。
片思いのローラには相手にされず、家では面倒な家族に煩わされ、思春期の悩みは尽きることがない。
そんなダニエルのクラスに転校生がやってくる。テオという名のその少年は、自信家で目立ちたがり屋、機械いじりが得意で、体からはいつもガソリンの匂いを漂わせている。
そんな対照的な二人だが、隣の席になったことがきっかけで、互いを知り、友情を深めていく。
ある日、スクラップヤードで小型のエンジンを手に入れたテオは、これを使って自分たちだけの車を作ろうと言い出す。
そして夏休みの前夜、試行錯誤の末に完成した“夢の車”に乗って、二人は冒険の旅に出る。


公道を走るには、許可がおりない。
ダニエルは「だったら、走る小屋にしちゃえば良い。警察が来た時でも、小屋なら誤魔化せる!しかも、中で寝られる」
と言って、
走る小屋を完成させた。


旅の道中、
パトカーが後ろから追いかけて来た。
すぐに止まって小屋としてカモフラージュ。
パトカーが小屋の前に止まり、警察が降りて来た。
万事休すかと思いきや、
あまりの珍しさに、警察は小屋と一緒に自撮りして、何事もなく走り去った。
最高に面白かった!


テオは言う…
周りに流されない、
自分に軸がある、
それをダニエルに見出したからこそ、
一緒にいるのだと。

ダニエルもテオも、
ゴンドリー少年のように、
スマホよりもゼラニウムの植木鉢のほうがずっと気になるのである。
YasuoTomimoto

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