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グッバイ、サマーのumeshioのレビュー・感想・評価

グッバイ、サマー(2015年製作の映画)
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2017/07/25

青春だなとか簡単に言いたくないけど、青春だなあ。
これはわたしが大人になってしまっているからそう感じるのか、主人公たちと同世代の子が観たらどう思うのか聞いてみたいな。きっと、それぞれに感じ方が違うんだろうし、大人になった今観るからこそ、切なくなったり胸がぎゅ、となったりするんだろう。

変わり者のふたり。社会の中でみれば全然変わり者なんかじゃないのに、学生という社会の中ではどうにも珍しがられて、人と違うと虐げられてしまう。
そしてふたりとも家庭、両親と距離がある。家庭の中での自分の立ち位置が不安定で、テオの両親に至ってはひどくて、親は選べないもんな…と思わざるを得ない。
そんなどこにも自分の居場所がないふたりが出会って、とても大切な経験をする。

終わり方はなんというか、夏休みの間だけ自由になれて、大人になれた…というスタンドバイミー方式だけども、旅が終わり、まざまざと現実を突きつけられる感じがとても切なく胸が痛いんだけど、そこがまたいい味だしてるし、こういう映画の大御所、スタンドバイミーってやっぱり最高だな!!ってなるからすごい。
話はそれたけど、この作品も夏休みの旅から帰って来ると一気に現実感。
そこがみていて辛くもあるんだけど、(主にテオ)でもラストのあの後ろすがたを見るとほんとに最初とは違うし、大きく成長したんだなと思う。

数年後必ず、あの夏旅してたいへんだったけど行って良かったよな。ってふたりで思い出話してほしいと思った。

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