TVや映画で知る戦争って、恐ろしいもの、繰り返してはいけないものとかいうような漠然とした悪いイメージのものでしかなかった。
この映画を観るまでは。
日本人は、従順に「お国のため～」と戦争になんの疑問もなく従っていたのかとも思っていたし、戦時中の日常は重々しい空気があって、人々は謙虚に生真面目に陰惨で暗～い生活を送っていたのだと勝手に思い込んでいた。
ところがこの作品のなかの日本人は、日々の空襲警報にいちいちおどおどしてるわけでもなく、クソマジメな兵隊からの命令を陰で小ばかにして笑い飛ばしてるし、国の政策には文句言いながらいやいや参加していた。
そうなんだ・・・今の生活と何も変わらないんだ・・って
現在と地続きの人々の暮らしを感じることができた。
それがとても新鮮だった。
生活のために生きている人達を感じた。
あと爆撃の音とか飛行機を使った放送とかの音が、なんかとてもリアルに感じた。
