小さい頃から日本の戦争の歴史には興味があって、
広島や沖縄の資料館に行ったり、戦争もの映画を観たりしてたけど、
どこか頭の中にあった、何かが違う感。
それがこの映画で解消された。
これが私が観たかった戦争の時代。
今の私達と何も変わらない日常の一コマに戦争があって、
平和に笑いあったかと思えば空襲警報がなって防空壕に逃げる。
時に失って、
矛盾を抱えて、
希望をなくしかけても、
必死に生きていく。
奪われるだけの悲劇の時代じゃなかった。
奪われる苦しみが分かるはずなのに、結局は日本も奪うことで生きながらえた。
悲劇として美化するんじゃなくて、こういう映画が観たかった。
「この世界で居場所はそうそうのうなりゃせんのよ」
そうだよ。
居場所は無くなりはしない。
求め続ける限り。