生活は思い通りにいかない。それでも、美味しいものを食べたいなぁとか、食費抑えたいわぁとか、好きな絵が描きたいとか、この人が好きだとか、戦時中であろうと思うことは今と変わらず同じだということを何故今の今まで考えなかったんだろう。
今まで「戦時中の人」とひとくくりにされて、常に不幸だったように思われてきた彼も彼女もあの子も、当たり前にその時の幸せを噛み締めて、間違いなく「生きて」いたはずなのだ。
劇中に何度も出てくる「ごはんを炊く」ことってなんだかものすごく生き生きとした運動だと思う。
そういう「食と生」とか「人生を自分で選ぶこと」とか「想像力による救い」とか、とにかく自分が映画の中に見る好きなものがいっぱい詰まっていました。
のんびりした映画に見えて、常に動いているというか、いっぱい詰まっているので、もう少しゆとりがあっても良かったのかなぁとも思う。
でもリンさんのエピソードのまとめ方とかはこれくらいのバランスで大正解だと思う。
http://moire-xxx.hatenablog.com/entry/2016/11/19/002657