『一言では表現できないほど、素晴らしい作品』
ようやく観て来ました。
この作品は広島と戦争をテーマした作品です。戦争とアニメというと、火垂るの墓や、はだしのゲンなどを想像すると思いますが、その作品のような残酷描写はありません。
今作は今考えれば信じられないような事が起きていた時代の日常の中の幸せや、楽しみなどを明るく描いています。戦火の描写もありますがごく僅かです。
全体的に大変柔らかい画で、優しい雰囲気で描かれています。今作の主人公のすずは、天然でどこか憎めないキャラです。その声優はのんが担当しているんですが、これがもうドンピシャリ！すずの声優はのん以外考えられないというくらい合っていました。そのためアニメなのにアニメ感ゼロなんです。本来アニメは声優さんが声で演じるっていう感覚がどこかであるですが、今作はそれがゼロ。そのおかげで作品に集中できます。テンポも大変よく、笑いも満載で二時間あっという間です。
また今作は音もかなり印象的でした。全体を通して優しいがゆえに、戦争描写のシーンではサラウンド表現が強めにになり、放送の音や、戦闘機の音などが劇場に響きわたります。
そんな優しく、明るい作品ですが観た後に一言では表せないくらいの思いが残ります。今、世界では戦争をしている国はありますが、自分が生まれた時日本が戦争をしていなかったこと。暖かいご飯が食べられること。蛇口をひねれば飲める水が出ること。本当に幸せだと思いました。
まだ未見の方は是非劇場でご覧ください。
