あと5人も残ってる。まだ左手と両足もある。
それまでの普通を戦争に壊される恐ろしさをすずの生涯を通して描いた一作。
嫁ぐことの価値観も生きることの難しさも現代とは違う。さらに「戦争」という一つの出来事で全てが変わってしまう。
穏やかにでも、確実にその恐怖を描いていた作品でした。
すずの描く絵は暖かくて優しいはずなのに、攻撃的な色彩が多くなる後半。どんどん胸が締め付けられて行きました。
そんな最中でも幸せを感じてしみじみニタニタする瞬間もあって良い。
コトリンゴさんの世界観が包む朗らかな時間。この時期に観れて良かった。