ねぎおSTOPWAR

この世界の片隅にのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.4
なるほど・・・。
聞こえてきた評判に違わない作品でした。

ぼんやりした女性が戦争の時代に翻弄されながら、ネガティブな場面でも「良かった」と思える強さを身につけていく。

主人公が徐々に打ちのめされていく。ハゲが出来、姪っ子を目の前で失い、絵を奪われて、右手を失う。この過程が描き出せたのはアニメならではかな。
「火垂るの墓」はもう観るのが辛い。
なんとなく「フォレストガンプ」を思い起こしていました。

最後のシラミは面白いシーンでした。そこで皆が慌てる中、すずが落ち着いているというその表現が良かったです。

のんさん、好演だったと思います。芸能界の圧力に負けずに頑張って!

《備忘録》
右手をつないでいたことで死んでしまい、また右手が奪われたけれど左側にやや子が生きた女性(残念ながら亡くなっている)。生命の不思議と言うか運に支配されたながーい営みを思わせる。