このレビューはネタバレを含みます
あまりにも
あまりにも自分の「戦争」に対する免疫の無さに驚いた。
この映画は、
映画と呼ぶことすら申し訳なくなるほど
戦争のありのままを隠すことなく、かといって美化することもなく描いているようで息苦しくなった。
スコアがいくつなんて、おこがましくてつけられない気分だ。
戦争を生きた人々の先に、今の俺らが、いる。
残念ながら、俺も、平和が当たり前だと思っている人間で…だからこそこうして、明け方にアプリに何食わぬ顔でレビューをしたためている。
時代にあわせて、人々は生きている。
今の俺が、食べたいときに食べたいものを食べ、映画や音楽に心酔し、何となく仕事したりして…それが当たり前のことと捉えているように
主人公すずは、好きな絵を描き、呉に嫁ぎ、さつまいもを食べ、防空壕に避難をする。
身近な人が出兵もするし、被災して死んでしまう者もいるし、被弾すれば体の一部だって失う。
そんなひとつひとつが、悲しいかな当時の人々にとっては風が吹くくらい当たり前のことだったんだな、と
身につまされる。
月並みだが
戦争は二度と起きてほしくないし、起こしてはいけないものだと痛感させられる。