Risa

この世界の片隅にのRisaのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.0
映像:⭐️⭐️⭐️⭐️
音楽:⭐️⭐️⭐️
ストーリー:⭐️⭐️⭐️⭐️
泣ける:⭐️⭐️
笑える:⭐️⭐️
怖い:
ためになる:⭐️⭐️

なぜこの映画の評価がこんなにも高いのか、分かりました。

【あらすじ】
舞台は第二次世界大戦前後の広島。
おっちょいでのんびり屋さんのすずは、周作に見初められ北條家に嫁ぐ。少ない配給、度重なる警報の中でもマイペースに毎日を生きていた彼女の生活は、1945年に向けて日に日に変わっていく。
戦争は、大好きだった絵を描くこと、大切な人との暮らしをすずから奪っていった。

【感想】
戦争のドラマは、終始暗くて心にずっしりくる。とても勉強になるけど、同時にとてもHPが減る。
戦争の漫画は、はだしのゲン的な過激で衝撃的な描画のイメージ。漫画のグロい描写はあまり得意ではないので、途中で中断しがち。

本作はそんなドラマ、漫画とは違い、ソフトなタッチのアニメ映画形式で、第二次世界大戦の一般市民の生活を描く。
戦争の悲惨さがアップテンポで激しく描かれるシーンがある一方で、戦争をテーマにしていることを忘れちゃうくらい、穏やかなシーン、笑えるシーンも多い。
二次元世界の中の二次元(すずの描いた絵)が二次元世界(すずがいま生きている世界)とラップする仕掛けも面白い。

もう一つ面白いのは、クラウドファンディングで資金調達したところ。約3000人から約3000万円集めていて、勿論その資金だけで作ってる訳ではないけど(製作費2.5億円)、宣伝の仕方として面白い試み!出資したらエンドロールに名前を載せてくれるのも、粋なはからい。思い入れのある作品の一部として自分の名前が出てきたら、それはもう感動ものだろうな…
#「この世界の片隅に クラウドファンディング」って検索するとまだ募集ページを見ることができます!
Risa

Risa