1945年の広島・呉を舞台に
主人公・すずの日常を中心に描かれた作品。
序盤はすずの優しくもちょっと不思議な性格に心穏やかに観ることができましたが、物語が進むに連れて戦争がより激しくなっていき、すずの周囲でも悲惨な出来事が起こり始める。
反戦映画はたくさんあるが、本作はごく普通の女性を主人公に据えた物語なだけに、戦争によって日常が変化していく様子がリアルだし、後半は悲しい出来事が多すぎて、何が正しい感情か見失う程でした。
タイトルの通り"この世界の片隅に"生きる私自身も、映画のラストの同様、前を向いて生きようと思える作品です。