くろねこヤマ子

ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウンのくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

3.5
彼のルーツと
人としてのJB。
公民権運動との関わり。
音の変化と分析、
彼の音楽の立ち位置。
これらが手際よく語られる。

晩年の部分は軽く割愛。
肩透かしをくらったように
物足りなさを感じたけれど、
彼に敬意を払ったものだと解釈。

JBの真骨頂である音とステージが
たくさんたくさん流れる幸せ。
揺さぶられるファンク。
キレッキレのパフォーマンス。
彼の一挙一頭即。カリスマ性、輝き。

貧民層出身であってもプライドを持ち、
黒人としてのアイデンティティを持ち、
白人に負けない気持ちを持って、
のし上がってきた強さの塊のような人。

ステージはパワーで満ち満ち溢れ熱い。

彼のような尋常じゃない強さは
誰彼も持てるものではないから、
でも努力すれば持てるものだと
どうやら彼は思っていたっぽいから、

ついてこれない皆々に対して
孤独も抱いていたのではないかと、
だからこその
横柄な態度ではなかったかと、
そんな風に思える作品でありました。

ミック・ジャガーがJBを語る
くしゃっとした笑顔の可愛さは、
60年代の彼の可愛さを越えるかも。
もぇ(*ΦωΦ*)♡