ミュージカルベアー

湯を沸かすほどの熱い愛のミュージカルベアーのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.2
【究極の家族葬に涙風呂】
母の慈愛に救われた皆の熱い想いで今、母が天に昇る。

「泣いた」レビューが並んでいたので、泣きに行ってみて、しっかり泣かされました。映画感傷?「泣き活」も良いものです。

三井のリハウス・初代ガールとして14歳で彗星の如く現れた美少女・宮沢りえが、今や皆の母となり、1週間食事抜きのリアリティさで凄く痩せ細って、最期のときを迎えます。
聖母マリア様みたい、神ってます。

イジメ、貧しさ、裏切り、別れ、やせ我慢みたいな重くて淀んだ空気の画面が初めは暫く続きますが、しゃぶしゃぶやカニといった美味しそうな団らんとダメ夫がもたらす苦笑いがこの家族の繋ぎ(救い)として巧く利いていました。
後半以降に伏線が回収され出すと、劇場内あちこちでもう絶え間なく、グスッグスッっと温かいものが流れ出してました。エジプトの着地点なんて馬鹿過ぎてアウトでした(ToT)。

日本全国の劇場で観客の涙を集めたら、涙風呂が出来る気がしました。

そして2時間観た最後の最後に、何とタイトルコール!!

最近凄い邦画にやられっぱなしで、湯あたりしたみたいにぐったり、、幸せです。
牛乳飲んで寝ま~す!(^^ゞ