宮沢りえは自然体で素敵。
ただ、映画において一貫性って大切だと思っていて、どうしても作品の内容と、タイトルと文字体が合わないと思う。確かに宮沢りえ演じる双葉は利他精神が強く情熱を秘めている人、「赤が好き」というセリフもあるけど、着ている服はほとんど青だし彼女自身透明感のあるスッとした雰囲気から、“赤”からは遠い気がする。
銭湯×疑似家族(映画の題材として数年前から流行っている)で映画を作りたいって気持ちは伝わったけど。他に気になるキーワード(手話、ピラミッド、富士山?(銭湯に描かれているし)、蟹)が多すぎて、いろんなものを盛り込みすぎた感じ。
やはり物語の雰囲気の一貫性や、全て計算つくされた人物造詣や場面において言語以外で見せてくるのは西川監督や是枝監督の方が断然上手なんだな~と思ってしまった。