焼売

湯を沸かすほどの熱い愛の焼売のレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
1.3
入り込めないと楽しめない映画だと思うんだけれど、登場人物と自分の感性が違いすぎることから登場人物に沿って入り込むことは難しく、自分が身内の死や複雑な家庭事情を経験してないことからテーマに沿って入り込むことも難しく、上手に楽しめなかった。

上手に楽しめないと伏線→伏線回収、問題→解決の構成が些か技巧的に見えすぎて嫌だなあと思ってしまうという悪循環。
いじめや聾唖を適当なモチーフとして選んだだけと感じるというか…
母と娘が衝突するシーンは相手の視線ってわけでもないのに画面をグラグラさせてるのがわざとらしくてしんどかった。
タカアシガニのシーンを伏線回収した後に再度流すのとかも説明しすぎでしんどい。

あと気になったのがアイテムに性的なものを用いがちなこと。特に下着がよく使われていたと思うけどどういう意図があったのかイマイチ掴めなかった。教室で下着になるのは確かに"いざという時"を感じられたが、おもらしのシーンまで下着で何か意味があるんだろうかと勘ぐってしまう。単純に監督のフェチなのだろうか。

良い点としてはオダギリジョーの演技がめちゃくちゃ良かったです。クズだけど良いやつで半端じゃなく格好いいってキャラを見事に演じてたと思います。
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