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湯を沸かすほどの熱い愛のyoheyのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
5.0
泣いたってもんじゃない。
柄にもなく自分の母親を「母ちゃん」って呼びたくなるような。

悲しいエネルギーが完全に優しく強い母の愛のエネルギーに負けちゃってる。

母親が会うのを拒絶するシーンも間接的で、あえて映画ぽくないと言うかリアリティのある束の間の冷たさのある演出は上手いなと思った。
銭湯で頭洗ってて、水風呂に入ったおっちゃんのしぶきが当たっちゃう的な。一瞬冷やっと。ビクって。
あのシーンによって、この映画の幹になっているのは母(宮沢りえ)の強さなんだってブレずにいられて、気が引き締まった。

泣けるけど、絶対この監督、ドSだわ、と。
この人サディスティックな人だ!って。指差して叫びたい。
尖ってるね。
心温まるのに、どこか観客を突き放してるというかダチョウ倶楽部のごとく熱湯風呂に突き落とされてるというか。
単なるお涙頂戴な映画にはとてもじゃないけど感じられなかった。
忘れられない一本。
銭湯帰りに借りて観た。
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