まつこ

湯を沸かすほどの熱い愛のまつこのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
3.6
ぬるま湯じゃなくて、ちょっと熱めの温泉のような愛が詰まった作品。

情報を入れないようにしていたからか、彼女の歩む道をそのまま受け入れることができたように思う。

「いつか」って言葉は便利だ。
近いようで永遠に来ない呪文のような気がする。

愛の持ち方や闘い方が違うのと、あそこに近い場所を知っているからか少しモヤッとしたところもあったけど、彼女を愛おしく、羨ましく思うところもあった。

だけど、誰かに傷つけられている人がいるなら「全力で逃げて」って私なら言いたいな。勝ち負けじゃなくて、今、自分がどう感じているかと向き合うことの方が大切だと思うんだけどな。

こんなことされて悲しい、悔しい、苦しいって、無理に笑うんじゃなくて、泣きたい時は泣いたらいいと思う。じゃないときっと壊れてしまう。

踏ん張る時を間違えてはいけない。人も街も自分も毎日変わっていくんだから、心を平気で踏みにじれる人の前で心を差し出す必要なんてないと思うんだよな。

でも、彼女の生き方がそう言わせているんだろうな、奮え立たせることで精一杯だったんだろうな、なんて回想を観ながら思った。

どちらかというとハマらなかったのかもしれないけど、俳優陣の好演にガッツリ泣かされた。

やっぱり「大丈夫だよ〜」って笑って許せる人でいたいよな。
まつこ

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