ヨコハマ映画祭で鑑賞
短い余命を告知されたあとの行動力に圧倒の映画。
まだまだ生きていられるからと死を意識してなかったときにはできなかったいつかやらなくてはいけない事たちを足りなすぎる時間の中でやりきった母双葉。
血の繋がりだけが親子ではないことを教えてくれる。心で繋がっている親子も本当の親子。
どこの家庭もその親子ならではのその親子だけで成り立つ絆の形があるのだなと思った。
私のベストシーンは絵の具の中で大好きな色は何かと娘に問い、母の双葉は赤であるとこを話すシーン。直接起こったことに対して触れるセリフは無い。だけど娘の心と母の心は互いに全部伝わっていた。私にも伝わった。想像力・語彙力共に乏しい私には到底無理だけど、こんな人に少しでも近づきながら年を取りたい。
優しい言葉そのものをかけるのとは違うもの。身体中で包み込む優しさ…なんか違う…もっとこぉ強さを超えた別種の優しさがこの映画の中心。これが愛というものなのか。箒持って追いかけそうな双葉なのに仏か菩薩の様でした。これは宮沢りえさんが演じたからこそなのでしょうね。宮沢りえさん主演女優賞おめでとうございます
