LalaーMukuーMerry

湯を沸かすほどの熱い愛のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.2
祖父は私が成人する前の年に91才で亡くなりました。小学生の頃の私の記憶では、ボケとは全く無縁の、静かに余生を過ごしている老人でした。近所のお爺さんたちと比べても、祖父は一番年上なのに誰よりも元気で背筋がしゃんとしてました。日露戦争で満州に行った祖父は、〇年○月〇日にどこどこに行ったとか、ビックリするほどよく覚えていて、自分は機転がきいたから、〇〇将校の小間使いのような仕事もした、と自慢気に話してくれたのを覚えています。
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でも貧しい百姓で学校にも行かせてもらえなかった祖父は、字が書けませんでした。小学生の私に紙包みの上に表書きしてくれと言って、筆と硯をもってきたことがあったのを覚えています。その目はいつもの祖父とは違う気がしました。その時の私にはわかる筈もありませんでしたが、祖父は自分に学問がないせいで、苦労して貧しかったので、そのことが悔しかったに違いありません。息子(私の父)には勉強をして立派になってほしくて、なんとか学校に行かせたのです。
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祖父には3人の娘(私の伯母)がいましたが、そのうちの一人を遠くの温泉街の旅館に嫁に行かせました。ところが、その娘が女郎屋に出されていると知って、騙されたと怒った祖父は怒鳴り込みに行き、娘を連れて戻ったのです。この話を私が知ったのは、亡くなってずいぶん後になってからですが、あの祖父にそんな事があったのかと驚きました。
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私にも祖父の遺伝子が受け継がれている…
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この作品は、おそらく昭和から平成に変わる頃の時代、暖かい家庭を作ろうと命を削って頑張った、とても強い母の物語。家族って何だろう?と問いかけられます。泣けました。
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でもタイトルで損してる!と思うのは私だけ? 作品見ればなるほどとは思うけれど、何も知らないと全くピンと来ない。外国語タイトルもこのままなのかな? Hot love enough to boil water 絶対ダメでしょこれ! と思うのも私だけ? もっと良いタイトルをつけてあげよう! (←大きなお世話)