こういう作品を観ると、どうしても病気で亡くなった父親との最後の三カ月を思いだす。そして自分の父親もこの作品の主人公、双葉と同じような愛情で僕に接してくれていたのだろう。後半で双葉が本音を漏らすシーンがあるが、そのシーン観た時に父親からのある言葉を思い出した。
「病気になったのが自分でよかった。子供たちだったら堪らんよ」
作品を見た事で当時を思い出して辛いか?と言われると、それはNOである。
親の愛情を思いだす事が出来たし、父親の死も今となっては懐かしい思い出の一部なのである。どちらかと言うと、あの時の気持ちを思い出させてくれてありがとう。という感じ。
素晴らしい作品だった。