このレビューはネタバレを含みます
何度も泣かされました。鑑賞中に最低でも4回は泣きました。ずるいくらいに泣かせてきます。
評価べらぼうに高くないのは、人の捉え方次第のところ強くって、ラストが、、、ってなってしまったから。
豪華俳優陣の演技がすごい。
宮沢りえ:この作品は脚本から惚れ込んでいたとのこと。病弱していく様はもちろんのこと、本当に熱い演技です。いじめに遭っている娘が学校に行きたくないと言っているところ、無理矢理にでも行かせようとするシーンは本当の親子だと感じる程。あたたかくて、世話焼きで出会った人を幸せにするような人でした。
オダギリジョー:家族残して蒸発するダメ夫役。いい加減でダメ夫。ですが、なんか許せてしまうような雰囲気を作り、実際こんな人いるなーと思ってしまいます。飄々として適当でいて、でもどこか人間臭い。このバランス感覚を持って演じきれるのはオダギリジョーしかいないなって感じました。
杉咲花:完全に宮沢りえ食った存在感。彼女じゃなきゃ今作成り立たない。手話のシーンや病室で涙目堪えるシーン。1つ1つが、これから死を迎える母の意思を継いでいくかのように感じました。
と、まあ俳優陣の演技とかだけでとても長くなってしまうほどの良い映画。
書ききれないのであとは観て感じてください。
しかし、冷静に観て納得出来ないところも多々あります。
1.末期癌の双葉(宮沢りえ)が子ども2人乗せて車で遠方に行く時
なぜドライバー役をたてなかったのか?オダギリジョーまさかの保険金目当て?危なすぎる。
2.安澄(杉咲花)の教室内で下着になるシーン
いじめられてることを打ち明けるのかと思いきや、まさかの脱ぐ。そして吐く。
3.ラストシーン。
まさか本当に銭湯で薪と一緒に燃やしたの?その湯で銭湯入っちゃってるの?けど法的にダメって言っちゃってるやん。えーーー。
以上3点がどうしても、腑に落ちない。監督が結構変態性ある人なのもわかります。ですが、ラストでどうしても糞サイコパス一家に成り下がった感がある。
ですが、とても良い作品です。笑