散々見逃してた本作の自主上映の機会があったので用事ほっぽり出して雨の中観に行った。ほぼ、というか自分以外若い人いないんじゃないかってぐらいじいさんばあさんばかりだったけど、笑うシーンではやたらと笑い声があがってて、多分普通の映画館の興行だと笑いのシーンでもあそこまで笑い声が起きないだろうから、これはこれで新鮮で楽しめた。
宮沢りえのおかん力というか、母なる愛の力のデカさと深さにやられました。「母性」ってこういうことか…！！みたいな。話が進むにつれてそれぞれの家族の関係性が見えてくるんだけど、観た人はもちろん分かると思うんだけど割と大変な家族なわけで、それでもなお愛を貫く宮沢りえすげぇ…！ってなった。そこまで出来ます？普通。また、実際に母親を亡くした宮沢りえがこの役をやるっていうのも熱い。ていうか劇中で宮沢りえの母親役ででてくるのがりりぃなんだけど、「もうこの人も亡くなってるんだよな…」って思った。
杉咲花も伊東蒼も、まあ泣かせにかかってるっちゃそうなんだけどやっぱグッときたよね。特に杉咲花は、まあこんな娘いたら全力で色々教えて自分がいなくなっても生きていけるようにしてあげたくなるよなっていうか、そんな大きな目で泣かないでよ！って思ってた（笑）
オダギリジョーはまあダメな男で、でもそのダメな男なんだけどまあモテるよなって感じとか、憎めない感じはウマいし、この映画観てオダギリジョーいいわーってなる人たくさんいると思うんだけど、実際ああいう男と一緒になったら大変だわなと思った。ぼくは駿河太郎の方が好きでした。
これでもかこれでもかと泣かせにかかるエピソードと、いい具合に挿入される笑いのバランスも良かった。でも、ロリ趣味はまあちょっといらなくね、とは思いましたね。杉咲花の制服とか、伊東蒼のパンツとか。いや、それ完全にお前の趣味じゃんっていうか。あとラストも、まあこれは賛否あって当然のつもりでやったんでしょうけど、ヤバい人たちではあるよね、あの家族、ってなった。めちゃくちゃこの映画を気持ち悪いって言ってる人もいて、その人の意見も読みたいなと思った。
