ルイまる子

湯を沸かすほどの熱い愛のルイまる子のレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
3.2
お涙頂戴ではないと書いてる人が沢山いたが、十分にお涙頂戴。皆が泣けば泣くほど冷めるというひねくれにより、劇場内すすり泣きが聞こえるほどに一層冷めて涙が引っ込んでしまった。

でも、一つだけ学んだのは、愛を与えなさいというメッセージだ。

ストレートに心から愛を人に与えるべし。
旅先ですれ違った見知らぬ人へも十分に愛を与えなさい。もし、あなたが大きな心でそうすれば、たまたますれ違ったその人は救われる、そしてあなた自身も救われる。徳を積むということだが、もう宮沢りえ演じる双葉さんは、死を宣告される前から人生客観的には相当に不幸。あまりにも複雑な家庭に育ち、余りにも踏みにじられてきた人なので、もう見方を根本から変えないとやってられない。だから、全部真っ平らに捉え、自分基準で結構いい人生を幸せに生きてる。だから今更癌と言われても泣いてるより、残りやるべき事をやった方が良い。そういう生き方が素晴らしい。こうでなくっちゃ!なかなか出来ないけど。

それから、怒りたいときはちゃんと怒れ。これも大事なこと。後々いつまでも気持ちを残さないためにもちゃんと怒らないといけない。

死を目前にしているからこそ、すべての感情を余すことなくぶつけるべし。
ルイまる子

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