せんた

湯を沸かすほどの熱い愛のせんたのネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

星4.2

銭湯やってる家族と、その母の周辺の人たちの話。

御涙頂戴映画ではなかった。もしやその類か?とかちょっとだけ思ってました(すいませんでした…)

主題歌のきのこ帝国、入りが最高でした。

主人公は母。随所で泣きまくってしまったが、不幸話に泣いてるんじゃなくて
「この暖かくて強い人のことで色々泣かされてんだなあ」と思うと、悪くない気分。

ああ、この人の子供になりたい。
面白かった。観て良かったです



ラスト、賛否分かれてますよね。
タイトルが「湯を沸かすほどの熱い愛」である以上、もう薪で火葬してるのは確定ですよね…湯が沸いてますね…笑
沸かすほどの愛情を持った人だった、骨の髄まで。みたいな。リアルに骨の髄まで。最後の最期までみたいな。

それに多分、遺言があったんだろう。みんなであったまりなさいみたいな。
これもまた、湯を沸かすほどの愛だ。(ここは追記で追記した)

もう監督のセンス匙加減ですよね。
自分の家で母を燃やして、風呂屋だから湯も張り、余すことなく最後の愛を受け取る。あったかいねって家族が思う。母の愛に包まれている。

これが良いのか悪いのか。私は良い派で…笑


2019年3月・追記
再視聴。ラストは「お母ちゃんを一人にしないよ」という、娘の最後のセリフからの火葬ですね。遺言とか書いてるけど多分違うよね…

煙突からの煙が赤いのは、本当に赤い色のついた煙が上がってるんじゃなくて、比喩的に「赤く見えている」だけ。多分。

空高く、天国にまで昇る煙。
大好きな赤、お母ちゃんの色。
銭湯の煙と、湯気も一緒に。一人にしないよ。最後の最後に報われたよお母ちゃん!!!

見返すと、濡れちゃったパンツを戸に掛けるのだけちょっと変な感覚かも笑
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