このレビューはネタバレを含みます
星4.2
銭湯やってる家族と、その母の周辺の人たちの話。
御涙頂戴映画ではなかった。もしやその類か?とかちょっとだけ思ってました(すいませんでした…)
主題歌のきのこ帝国、入りが最高でした。
主人公は母。随所で泣きまくってしまったが、不幸話に泣いてるんじゃなくて
「この暖かくて強い人のことで色々泣かされてんだなあ」と思うと、悪くない気分。
ああ、この人の子供になりたい。
面白かった。観て良かったです
ラスト、賛否分かれてますよね。
タイトルが「湯を沸かすほどの熱い愛」である以上、もう薪で火葬してるのは確定ですよね…湯が沸いてますね…笑
沸かすほどの愛情を持った人だった、骨の髄まで。みたいな。リアルに骨の髄まで。最後の最期までみたいな。
それに多分、遺言があったんだろう。みんなであったまりなさいみたいな。
これもまた、湯を沸かすほどの愛だ。(ここは追記で追記した)
もう監督のセンス匙加減ですよね。
自分の家で母を燃やして、風呂屋だから湯も張り、余すことなく最後の愛を受け取る。あったかいねって家族が思う。母の愛に包まれている。
これが良いのか悪いのか。私は良い派で…笑
2019年3月・追記
再視聴。ラストは「お母ちゃんを一人にしないよ」という、娘の最後のセリフからの火葬ですね。遺言とか書いてるけど多分違うよね…
煙突からの煙が赤いのは、本当に赤い色のついた煙が上がってるんじゃなくて、比喩的に「赤く見えている」だけ。多分。
空高く、天国にまで昇る煙。
大好きな赤、お母ちゃんの色。
銭湯の煙と、湯気も一緒に。一人にしないよ。最後の最後に報われたよお母ちゃん!!!
見返すと、濡れちゃったパンツを戸に掛けるのだけちょっと変な感覚かも笑